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昨今の医療×AIについて

制作・撮影

こんにちは
システム部の西田です

今回はズバリ「医療機関×AI」と言うテーマについて記述して行きます。

昨今のAIの進化は皆様方もよくご存知かと思います。
広く一般に浸透してきているとともに、さまざまな業界においてもAI導入が進んでいます。

では今、医療機関におけるAI活用とは具体的にどのようなことが行われているのか、実際の事例を元に、私なりの見解を述べていきたいと思います。

医療機関におけるAI導入について

下記のグラフをご覧ください。(2025年5月 日経リサーチ調べ)

出典元:日経リサーチ「日経リサーチ 医療情報システム導入調査〈前編〉 AI、着実に医療現場に普及、「費用対効果がわからない」も引き続き多い

こちらはAI医療機器の導入状況のアンケート結果です。
2023年から2025年の2年間で、大きく導入が進んでいることがわかります。

しかし、グラフ内には表記されていませんが、まだ「導入していない」との回答が72%と最も多いとの結果も出ており、まだ一般に浸透しているとは言えないでしょう。

ではなぜ未導入なのか。 その理由についてのアンケート結果が下記です。(2025年5月 日経リサーチ調べ)

出典元:日経リサーチ「日経リサーチ 医療情報システム導入調査〈前編〉 AI、着実に医療現場に普及、「費用対効果がわからない」も引き続き多い

「費用対効果が分からない」と言うのが50%を超える多数意見となっているようです。

この気持ちはよくわかります。
かつての私も、AIが何をしてくれるのかどれくらいのことができるのかが不透明なうちは、なかなか導入に踏み込めず、「自分でやった方が早いから、、」と後回しにしてしまうこともありました。

しかしもう今ではAIはなくてはならない存在となっています。

実際にAIを使って「こんな素晴らしいことができた!」「こういう成果が出た!」のような事例や体験があると、導入に踏み切っていくことができるんだと思います。

しかし、今後AI活用による効果などが今以上に広く知れ渡っていけば、導入へのハードルも下がっていくのではないでしょうか。

次章では、医療機関でのAI導入を加速させるであろう、「医療×AI」の実例をご紹介していきます。

医療×AIの活用事例

AIカルテ下書き

NTTドコモビジネス、JCHO北海道病院、プレシジョン、シーエスアイは、診察中の医師と患者の会話をAIがリアルタイムで認識し、電子カルテの下書きを自動作成する実証事業を開始しました。生成されたカルテは電子カルテシステムへ連携され、医師が確認・修正したうえで利用します。この取り組みは、厚生労働省の「医師の働き方改革」に関するモデル事業にも採択されています。

引用元:https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2026/0119.html

AIがカルテ作成を支援すると、医師の記録作業は大幅に削減できて、診察中はPC入力ではなくて患者との対話に集中できるようになります。

皆様も一度は経験があるのではないでしょうか、患者であるこちらではなくてPCの方に向きっぱなしのお医者さんに出会ったことが…

ちゃんと診断してくれれば文句はないのですが、少し不安な気持ちになりますよね。

AIカルテ作成が浸透すると、そういった不安な気持ちを抱くこともなくなるはずです。
カルテ関連のAI導入は医療DXの中核とも言えるのではないかと個人的には思っているので、今後の発展に期待しています。

血液がんの鑑別診断を支援するAI

日立製作所と九州大学病院は、血液がんの鑑別診断を支援するAIを共同開発しました。フローサイトメトリー(FCM)検査データを解析し、白血病やリンパ腫、多発性骨髄腫など16種類の疾患候補を確率付きで提示することで、医師の診断をサポートします。

引用元:https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2606/25/news087.html

このAIでは、単一の診断結果ではなく複数の候補を提示するとのことで、医師の見落としがなく、疾患を絞りやすいため、診断の効率化と精度向上が期待されています。

AI診断には、「間違ったこと言ってんじゃないの?」という不安があるのは確かです。
普段仕事で常にAIに頼っている私ですらそう思っているので、あまりAIに慣れていない方はよりそういった気持ちが強いのではないかと思います。

しかし、あくまでも支援であり、複数の候補を挙げて医師の見落としを防ぐというのは、安心ですね。

「経験のある医師×AI」は最強の組みあわせと言えます。

また、FCM検査は高度な技術と専門知識が必要な検査とのことで、それを支援することは現場の方の負担軽減にもつながるとのことです。

AIの活躍によって現場負担の軽減と精度の高い医療提供の共存が進んでいくのは、まさに一石二鳥です。

大阪病院×富士通Japan による生成AI活用体制構築プロジェクト

2026年2月、独立行政法人地域医療機能推進機構大阪病院、富士通 Japan 株式会社、フォーティエンスコンサルティング株式会社は日本マイクロソフトの技術を活用して医師や看護師の業務全般に渡って生成AIを活用するための体制構築に向けたプロジェクトを開始したと発表しました。

引用元:https://osaka.jcho.go.jp/osakahospitalgenerativeai_20260219/

生成AIを使った業務効率化、記録品質の向上や業務の標準化に加え、安全にAIを活用するためのガバナンスや職員教育の仕組みも整備されるとのことで、今後の医療機関での生成AI活用に大きな影響を及ぼす重要なプロジェクトだと考えています。

院内体制構築のデフォルトパターンのようなものが定まってくると、ハードルも下がり、よりAI活用が広く浸透して活性化していくと思います。

まとめ

医療業界においてもAIの利活用は凄まじい速度で進んでいます。

事実、先ほど紹介した事例は全て今年に入ってからのものです。

他にも、ここ数日のうちに公開された「医療×AI」のニュースはいくつも見つけることができます。

生成AIで研修医の診断精度アップ…ただし正答が示されないと逆に低下「うのみにせず疑うことが必要」

正幸会病院(56床)、Henry AIで記録業務を“AI前提”に再設計

フューチャー、医療業界向けAI伴走型コンサルティング「Future MedicAl」を提供開始

今後もっとAIが活用されて、限られた医療資源をより有効に活用できる世の中になることを切に祈っております。