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AI博覧会に行ってきました!

こんにちは、中野です。
昨今、AIを活用した業務効率化やコンテンツ生成は、多くの企業で当たり前になってきましたね。
弊社でも例外ではなく、AIの活用事例を共有する機会が増えたり、「結局どのAIが使いやすく、課金する価値があるのか?」といった話題がよく上がるようになっています。
また最近はお客様側からも、
「LLMOって、どんな取り組みをしていますか?」
「AIを使った業務効率化って、何かやっていますか?」
のような質問をいただくことが増えてきていて、改めて影響の大きさを感じています。
さて、弊社はWeb制作会社なので、ホームページやWebコンテンツ制作がメイン事業になります。その中で、やはり重要になってくるのがSEOです。実際に自分も何かを調べるときは、検索結果の上からせいぜい数件くらいしか見ないことが多いですからね。
一方で、アクセス解析を見ていると、ChatGPT経由の流入がじわじわ増えてきているのも事実です。
さらに、Google検索のAI Overview(AIによる概要表示)もいつの間にか当たり前に出てくるようになっていて、サイトにアクセスせずに情報収集が完結してしまう「ゼロクリック検索」も無視できなくなってきました。
こうなると、「SEOよりAI対策を優先した方がいいのでは?」と感じるのも自然な流れかなと思います。
そんな中で、SEOとAI対策の関係性や、これから何をしていくべきかを解説してくれるカンファレンスが開催されると知り、東京国際フォーラムで行われた「AI博覧会」に行ってきました。
前置きが長くなりましたが、今回はそのレポートです。
会場を巡ってみて



目当てのカンファレンスが11時20分スタートだったので、それまでは会場内のブースをいろいろ見て回ることにしました。展示会は出展側として参加したことは何度かあるのですが、来場者としてしっかり回るのは今回が初めてで、なかなか新鮮でした。
あと、「AI博覧会」という名前の通り、会場内のアナウンスがたぶん全部機械音声で流れていて、入った瞬間から「AIのイベントっぽい」という空気を感じることができました。
受付付近では、産業用のヒューマノイドロボットや四足歩行ロボットが出迎えてくれました。
1月末に個人的に行ったTOKYO PROTOTYPEでも似たような展示を見かけたのですが、今回のものは実際の現場での活用を想定しているようで、人が入りにくい場所での作業や力仕事を担ってくれるとのことでした。
会場内にはさまざまな企業のブースが所狭しと並んでいましたが、こういったフィジカルAI・ロボット系の展示はごく一部で、全体としてはAIエージェントによるコスト削減や業務効率化系のサービスが多かった印象です。
展示会のコンセプト的には納得ではあるのですが、個人的にはもう少し手放しで「おお!」となるような未来感のある展示も見てみたかったな、というのが正直なところです。
ひと通り見て回った中で、Web制作会社として比較的取り入れやすそうだと感じたのは、こんなところでしょうか。
- 生成AI搭載のチャットボット
- SEO特化のAIライティングツール
- AI検索からの流入やCVを可視化するツール
どれも実際にお客様から相談されることがある分野ではあるのですが、いざ導入となると、やっぱりコストが少しネックだなという印象でした。
また、弊社の案件は医療系のサイトが多いので、医療広告ガイドラインに沿った表現までどこまで対応できるか、という点も気になるところです。
そう考えると、当面はGeminiやChatGPTをうまく使いながら対応していくのが現実的かな、と感じました。
カンファレンスに参加


ブースを回ったり、話を聞いたり、ノベルティをもらったりしているうちに、あっという間にカンファレンスの時間に。
今回参加したのは、株式会社Faber Company 月岡克博さんの
「SEOは終わるのか?AI検索に対応するGEO施策とは」という講演です。
内容をざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。
今回の講演テーマ
AI検索でSEOは不要になるのか?という話。
結論としては「むしろ逆で、SEOの重要性は上がっている」とのこと。
実際にAIの影響はどの程度?
ChatGPTなどのAI検索は急速に普及しているものの、Webサイトへの流入という観点ではまだ限定的で、SEOと比較するとおよそ1/1000程度にとどまる。
また、「Google検索が減少している」という見方もあるが、シェアは依然として8〜9割を維持しており、影響力は依然大きい。
SEOとAIは切り離せない関係性
そもそも、SEOとAIは対立関係ではない。
検索順位が高いサイトほど、AIの回答内でも引用されやすいという相関がある。
つまり、SEOで評価されていないサイトは、AIにも取り上げられにくい構造。
「AI対策を別でやる」というより、土台はやっぱりSEOになる。
Googleはやはり強い
Googleは他社と比べてクロール頻度が高く、情報の収集・反映という点で優位性がある。
このあたりも含めて、現時点ではまだGoogle優位は崩れていない印象。
GEOって結局何をすればいいのか?
特別な新施策というよりは、既存のSEOを拡張したものという位置づけ。
具体的には、
- ユーザーにとって価値あるコンテンツを作る
- ページの構造を整理する
- 画像や動画も含めて整える
- 外部からどう評価されているかも重要(ポジティブだと◎)
といった、従来のSEOの重要要素をより強化する方向性がいい。
とはいえ、何もしないわけにもいかない
AI経由の流入はまだ限定的なため、過度にAI対策へ振り切る必要はない。
まずは質の高いSEOを継続することが最優先であり、AI対応はその延長線上にある。
とはいえ、「GEO対策は取り立ててやっていません」と言い切ってしまうのも少し気になるところ。
ということで、まずはAIの回答内で自社がどれくらい言及されているのか、どの程度引用されているのかを見ながら、競合との差分を把握していくのが現実的ではないか?
→ ここで、AI上での露出や引用状況を可視化・分析できるツールとして、株式会社Faber Companyさんの「ミエルカGEO」の説明へ。
まとめ
- 「SEOが終わる」というより、AIという新たな流入経路が増えたことで、SEOの本質的な価値がむしろ強化されている
- 特別なAI対策が必要というよりは、これまでのSEOをしっかりやることが、そのままAI対応にもつながる
- 一方で、AI上での露出や引用といった新しい指標は出てきているため、そのあたりは定点観測していく必要がありそう
全体としては、「新しいことをやる」というより、「正しく効果測定をして、やるべきことをきちんとやり切る」という考え方がしっくりきました。
SEO対策がそのままGEO対策につながるという話はなんとなく知っていましたが、現状整理からGEOの道筋までデータ付きで示されていたのはありがたく、理解が深まりました。
今後、お客さまから聞かれた際の引き出しの一つになりそうです。
おわりに
今回初めてAI関連のイベントに参加しましたが、「こんなところにもAIが使われているのか」と感じる場面も多く、貴重な経験になりました。
また、会場のキャパシティに対して来場者も多く、全体的にかなり活気のある印象でした。やはりビジネス的にも注目度の高い分野なのだと感じます。
オフィスで仕事をしているだけでは見えない、AIを中心とした市場の動きを実際に体感できたのは良かったです。機会があれば、また参加してみたいと思います。

