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生成AIで動画生成はどれくらいできる??

制作・撮影

デザイナーの大和田です。

先日、社内のデザイナーの間で「生成AIを使って動画を作ってみよう」という動きがありました。

背景としては、人件費の削減といった現実的な話はもちろんあるのですが、それ以上に「表現の幅を広げたい」「アイデアの引き出しとして使えないか」といった前向きな目的が大きいです。

これまでも生成AIをデザイン業務に取り入れる場面はそれなりにあって、簡単なイラスト作成やレタッチでは、すでにかなり助けられてきました。ラフ出しや方向性の検討段階では、短時間でいくつもパターンを出してくれるので、思考のスピードが上がる感覚があります。

ただ一方で、複雑なデザインや細かいテイスト調整になると、まだまだ難しさを感じるのも正直なところです。微妙なニュアンスを伝えるのが難しく、「もうちょっとこここうしたい」がなかなかハマらないことも多いです。(これは自分のプロンプト力の問題もあると思いますが…)

そんな中で、今回はこれまであまりしっかり触れてこなかった「動画生成」に挑戦してみることにしました。

結論:思い通りになるのは体感70%くらい

いきなりですが結論です。

思い描いた通りの動画ができる確率は、体感で70%くらいかな、という印象でした。

今回は、以前自分で撮影した静止画をベースに、それを動画化するという形で試してみました。画像に加えて、シーンの雰囲気や動き、カメラワーク、効果音などもできるだけ細かくプロンプトで指定しています。

すると、一発目の生成で「おお、いいじゃん」と思えるレベル(体感で50%くらい)のものは出てきます。ここまでは正直かなり優秀です。

問題はそのあとでした。

「ここをもう少し自然にしたい」「この要素はいらない」「この雰囲気をもう少し寄せたい」といった細かい修正をしていく段階になると、一気にコントロールが難しくなります。

消してほしいところとは違う部分が変わってしまったり、逆に余計なものが増えてしまったり…。修正を重ねるほどにズレていくような感覚もあって、気づけば時間だけがどんどん溶けていく、みたいな場面もありました。

正直な第一印象としては、「ポテンシャルはあるけど、実務でガンガン回すにはまだちょっと厳しいかも」というところです。

(何度も言いますが、自分のプロンプトの問題も大いにあると思っています…)

とはいえ、使いこなせればかなり強そう

とはいえ、「これは使えないな」と切り捨てる感じでは全くなくて、むしろ逆です。

ちゃんと使いこなせるようになれば、かなり強力な武器になるな、という手応えもありました。

生成AIはどうしても「魔法のツール」みたいに見えがちですが、実際は完全に“技術”で、使い方次第でアウトプットが大きく変わります。特にプロンプト設計にはコツがありそうで、そこをちゃんと学べば精度もかなり上がりそうです。

今回やってみて、「使えるかどうか」よりも「どう使えば活かせるか」を考えるフェーズに入ったな、という感覚があります。

ということで今後は、社内のデザイナー同士で生成AIの勉強会的なものをやりつつ、知見を共有しながら業務にどう落とし込めるかを探っていくことになりました。

著作権の話はやっぱり無視できない

もう一つ、実際に触ってみて改めて感じたのが「著作権」の問題です。

今回のように自分で撮影した素材をベースにする場合は比較的安心ですが、生成AIは基本的に膨大なデータを学習しているので、そのアウトプットがどこまでオリジナルと言えるのかは、まだグレーな部分も多いです。

特に怖いのは、意図せず既存の作品に似てしまうケースです。自分ではオリジナルのつもりでも、結果的にどこかの作品と酷似してしまう可能性はゼロではありません。

さらに、ツールごとに利用規約も異なるので、「商用利用OKなのか」「権利は誰に帰属するのか」といった点は、都度ちゃんと確認する必要があります。

便利だからこそ、そのあたりをふわっとさせたまま使うのはちょっと危ないな、というのが正直な感覚です。

今後実務で使っていくなら、
・利用規約の確認
・生成物のチェック
・最終的な人の目での調整

このあたりはセットで考えていく必要がありそうです。

まとめ

生成AIの動画制作は、現時点では「全部任せられるもの」ではなく、「人のクリエイティブを拡張してくれるツール」という立ち位置がしっくりきます。

ただ、進化のスピードを考えると、この先かなり化ける可能性は高いです。

だからこそ今のうちに触っておいて、うまくいかないところも含めて経験として積み上げておくことに意味があるな、と感じました。

しばらくは試行錯誤が続きそうですが、「どこまで実務に落とせるか」を引き続き探っていきたいと思います。